第2回日本眼科アレルギー学会学術集会は、2019年11月9日、10日の日程で東京・浜松町で開催されます。記念すべき第1回学術集会は、2018年9月東京・お茶の水で海老原伸行会長のもと開催されましたが、多数のご参加をいただき盛況のうちに幕を閉じました。第2回学術集会では、「眼アレルギー診療の新時代に向けて」をテーマに本学会での議論を深めたいと考えております。
アレルギー疾患対策基本法の施行以来、アレルギー疾患における医療経済、患者QOL、予防、セルフケア、メディカルケアなど多岐にわたる視点からアレルギー疾患への取り組みが加速されているところです。眼科もこの流れに乗り遅れないようにメディカルスタッフが一丸となって眼アレルギー疾患への取り組みを深めていく必要があると考えております。また、アレルギー疾患の治療は、抗アレルギー薬、ステロイド薬、免疫抑制薬などの薬物治療の進歩により、コントロール不良の重症難治例は減少傾向を示しております。これらの薬物療法に加え、近年では抗体療法に代表される分子標的治療薬や舌下免疫療法に代表される免疫療法などが臨床の現場に登場しております。これらの新たな治療法を臨床の現場に取り入れ、ローリスク・ハイリターンのアレルギー診療を目指して、アドヒアランスに焦点を当てた患者参画型診療、QOL向上を目的としたセルフケア・メディカルケア、およびエビデンスを重視した診療ガイドライン作成などの取り組みが行われています。我々第2回学術集会スタッフ一同は、本学会が眼アレルギー診療の新時代に向けての準備と成果とを皆さんで共有する場であり、近未来の眼アレルギー診療について大いなるディスカッションの場となることを期待しています。
今回のプログラムは、眼アレルギー疾患の現状と未来とをお示しいただく理事長講演、最先端のアレルギー学を学ぶ教育講演およびシンポジウム、日常診療でのスキルアップを目指したインストラクションコース、ベーシックトレーニング、各種セミナーなどを準備させていただきました。眼アレルギー診療の新時代に向けて、活発な意見交換の場となりますよう祈念して、皆さんのご参加をお待ち申し上げます。